ブックタイトル伝え残したい童謡の謎ベスト・セレクション

ページ
20/22

このページは 伝え残したい童謡の謎ベスト・セレクション の電子ブックに掲載されている20ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

伝え残したい童謡の謎ベスト・セレクション

18 実はその頃、からすはいちばん身近な鳥だった。大空を駆け巡り翔はばたくからすのように、子どもも大きな夢を持って、大空高く飛んでいってほしい、元気に育っていってほしいという親の心が、子どもをからすにたとえたのだった。 ♪山の古巣へ 行ってみてごらん……。 ここの〝行ってみてごらん〟を〝来てみてごらん〟と歌っている人が多い。ここだけ歌ってみると〝来てみてごらん〟であれば、からす自体が見に来てごらん……と言っていることになってしまう。 雨情は最初、♪山の古巣へ……の〝へ〟を〝に〟と書き記していたという。「七つの子」の初稿は〝古巣に3 〟になっているのだ。しかし、そうであればなおさら〝古巣に見に来てごらん〟とからすが言っているようだ。〝古巣へ〟と変えることで、古巣がある場所へ行ってみてごらん……と感じさせることになる。 古巣とはまだ飛び立たない家、そこには七五三の晴れ着をまとった可愛い女の子がいるよ、みんなで祝してあげましょう、行ってみてごらんという意味にもとれるではないか。それはこの歌が、からすにたとえた人間の子どものことを歌っていることを証明しているにほかならないではないか。