ブックタイトル営業の悪魔
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営業の悪魔
26だ」「異端児?それはどういうことでしょうか」「抜群に鋭い感覚と独創性をもつ者は周囲から浮き上がりやすい。それにストイックに数字を追求する者は協調性に欠かけた行動をとると批判されがちだ。たった一人で普通の人間の十倍以上も売るスーパーセールスマンは、新進気鋭の組織にとってはヒーロー扱いだが、成熟した企業では敬遠されてしまう」「トップセールスマンが周りから浮いているなんて……。孤独、なんですね」航介の反応に、滝沢はにんまりと笑った。「儲もうけさせてやっているのに、大事にしてくれない会社に長くいたいと思うか?」滝沢は答えを待たず、かぶりを振った。「そんな会社に見切りをつけて辞めていく者がいたとしてもおかしくはない。だから去られる前に、彼ら彼女らがもっている営業の極意をできるだけ残しておきたいと考えているんだ。この先ずっとうちで働いてくれる社員たちのためにもな」「そのことが、自分が授かる仕事に関係があるのですか?」航介の質問が話の核心に近づいたのだろう。滝沢は身を乗り出し、声をひそめた。「その通り。トップ0.1%の売り方を徹底取材してくることが君の役目だ」「トップ0.1%とおっしゃいますと、1%よりも、もっと上の─」「そうだ、百人中の一番ではない。千人レベルのトップだ」