ブックタイトル営業の悪魔
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営業の悪魔
1章 うまくいかなければ使い捨て29「よし、困ったことがあれば、俺に言って来い。番号を言う」航介は滝沢が告げる電話番号を素早く自分の携帯に打ち込み、登録を済ませた。「期待しているぞ、航介」ファーストネームで呼ばれ、握手を求める手が伸びてきた。航介は応じて握り返す。「すぐ準備にかかる。もう一度営推の杉課長を訪ねてくれるか」「はい」航介は不安な気持ちを残したまま返事をした。本部長室を辞しても、「期待しているぞ、航介」というセリフが航介の頭の中でリフレインしていた。5 お前は取り替えのきくネジなのか?七階営業推進室のフロアーに行くと、杉は電話中だった。しばらくすると受話器をおろし、入口で立っている航介に気づいて手招きした。「本部長から内線があったよ。お前さんを同行取材先に派遣する前に、何かと調整を図る必要がある。電話するから八王子の研修センターに行って待機しておいてくれ」杉が事務的な口調で言った。「いつまで研修センターにいるのでしょうか。同行取材はどこで行うのですか」「わからん!着替え一式を持参しているはずだから、いつでも問題ないだろう」