ブックタイトル営業の悪魔
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営業の悪魔
1章 うまくいかなければ使い捨て35ダと言ってんじゃねえよ!お前の未来は、お前がジャンプしてつかめ。自分は誰よりも素晴らしい能力をもつ人間だと叫んでみろ!」滝沢の顔がさらに近づいた。航介は滝沢から視線をそらすことができなかった。「俺はお前にぜひやって欲しいから命じたんだ」「……ぼくなんかに、できるんでしょうか」自信がない。期待に応えられず、失望されるのが怖い。「知るか、お前次第だ。俺はお前にやって欲しい!」いま航介は、はっきりとわかった。自分は、上司から望まれたかったのだ。期待の言葉を渇望し、恋い焦がれていたのだ。「やります。やらせていただきます」声が上ずっているのが自分でもわかる。「それでいい。頼んだぞ、航介」「はい!」航介は返事に力を込めた。すると滝沢は携帯を取り出し、どこかに掛けた。相手と小声でやり取りしたあと、航介に渡した。「出ろよ」と滝沢に促された。杉だった。「仕事道具が揃そろったから取りに来るように、と言われました」電話の内容を告げると、滝沢は先を立って歩き出した。会社のビルに着いてからも、杉のデ