ブックタイトル日本人の9割は正しい自己紹介を知らない――世界標準の仕事プロトコールの教科書

ページ
38/56

このページは 日本人の9割は正しい自己紹介を知らない――世界標準の仕事プロトコールの教科書 の電子ブックに掲載されている38ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

日本人の9割は正しい自己紹介を知らない――世界標準の仕事プロトコールの教科書

36本書はビジネスのプロトコールについてお話ししていますが、その前提となる「外交におけるプロトコール」について見てみます。外交におけるプロトコールの歴史については、安あ倍べ勲いさお著『プロトコール入門』(学生社)に比較的詳しく書かれています。同書を基に簡単に概観したいと思います(プロトコールの原則について早く読みたい方は飛ばしてもらっても結構です)。歴史を遡さかのぼると古代の中国、ペルシャ、エジプトにおいて、貢物の行列の序列を扱った絵画や遺物が発見されています。古代にも礼儀作法があったことが分かります。しかし、古代においては複数の国家の関係を促進するために国際儀礼を活用するという考えにまでには至らず、国家の消滅によって儀礼も消えていったようです。ところが、古代ローマ帝国の滅亡後ヨーロッパで小国が乱立する中世になると、ローマ法王によってヨーロッパの国際関係の処理が行なわれるようになりました。戦争や貢物以外の場面で国際関係が重要な位置を占めるに至ったのです。これがプロトコールの始まりです。特にフランスは、国際儀礼の形成において大きな貢献を果たしたと言われています。フランス中心に発達した国際儀礼には、以下の二点が強調されていたようです。