ブックタイトル帝国海軍と艦内神社――神々にまもられた日本の海

ページ
10/40

このページは 帝国海軍と艦内神社――神々にまもられた日本の海 の電子ブックに掲載されている10ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

帝国海軍と艦内神社――神々にまもられた日本の海

8どは、最低限の知識・情報をもって実際の戦場経験者から話を聞ける最後の世代となる。慰霊祭のほとんどは原則誰でも参加できるので、それが途と絶だえれば一般の若者が経験者の想いを聞ける機会もなくなってしまう。「慰霊」「顕彰」とは、一部の軍事マニアによる行為などでは決してなく、今の我々が目に見えず会ったこともない、しかし確かに日本の歴史に存在して、国をまもるために尊い命を捧げた先人たちと歴史を通してつながれる場をもたらしてくれるものなのである。そうした場が今になって復活したことは大変ありがたいことであるし、そこに私の研究がいささかなりとも貢献できたとすれば、歴史学者の端はしくれとしてこれに勝る喜びはない。なお本書においては客観的記述を心がけるため、日本人として当然敬意を表すべき神社・皇室に対する敬語も最低限のものを除き省略したことをあらかじめお断りしておきたい。   平成二十六年五月久く野の 潤じゆん