ブックタイトル帝国海軍と艦内神社――神々にまもられた日本の海

ページ
22/40

このページは 帝国海軍と艦内神社――神々にまもられた日本の海 の電子ブックに掲載されている22ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

帝国海軍と艦内神社――神々にまもられた日本の海

20こうして帝国海軍と海上自衛隊について言えば、艦内神社をもっているという意味では連続しているが、その扱い方の面では断絶しかねない状況であるというジレンマが生じている。海洋国家、日本に生まれた神々日本の海は広い。領海と排他的経済水域(EEZ)は計四四七万平方キロメートルもあり、海の広さはアメリカ、オーストラリア、インドネシア、ニュージーランド、カナダに次いで世界第六位である。日本の周囲には深い海が多いので、EEZ内の海の体積で比べると、なんと世界第四位にもなる。このように四方を広い海で囲まれている日本では、古来より海が生活の一部であった。人々は海へ漁に出て生活の糧を得、海を渡って移動し、遠くの人々と交易をして、自らの文化を各地に伝えていった。たとえば縄文期、北方のロシアから海づたいにやってきた人々は、日本の北の海辺沿いに小さな集落を形成していった。そして魚を求めて近海に漁に出ていった。あるいは遠洋