ブックタイトル私がくまモンの上司です――ゆるキャラを営業部長に抜擢した「皿を割れ」精神

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概要

私がくまモンの上司です――ゆるキャラを営業部長に抜擢した「皿を割れ」精神

39第1章熊本の営業部長くまモンは、最初は臨時職員だったせていただきました。熊本のPRのためには、くまモンと県知事の私、そして熊本県宣伝部長のスザンヌさんが舞台の上で揃うことが必要でした。熊本がいま、こんなにもスクラムを組んで、街の活性化に取り組んでいる。新喜劇の舞台は、それを大阪の皆さんにアピールする絶好のチャンスなのです。吉本新喜劇といえば「ズッコケ」です。ゲスト出演される方は、だいたいこの「ズッコケ」を、芸人の皆さんと一緒に舞台で披露するのが定番になっているようです。政治家というのは、縁起が悪いので、転ぶのを嫌います。職員は、「さすがに知事もこれは難色を示すかも」と思いながらも、私に提案してきました。「その企画はやめておこう」という意見は職員の間ではまったく出なかったといいます。見事なチームワークです。私の東大時代の教え子たちにこの話をすると顔色を変え、「先生、そこまでやらないでください」と止められました。しかし、私の気持ちは固まっていました。私がズッコケることで「熊本県はこんなにおもしろいチャレンジをしているんだ」と思ってもらえるなら、いくらでも体を張ろうと思ったのです。