ブックタイトル私がくまモンの上司です――ゆるキャラを営業部長に抜擢した「皿を割れ」精神
- ページ
- 46/56
このページは 私がくまモンの上司です――ゆるキャラを営業部長に抜擢した「皿を割れ」精神 の電子ブックに掲載されている46ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
ActiBookアプリをダウンロード(無償)
概要
私がくまモンの上司です――ゆるキャラを営業部長に抜擢した「皿を割れ」精神
44九州新幹線全線開業後の２０１１年度には、ＪＲなどを利用して関西から熊本に訪れた観光客は約49万人も増えました。実に前年比54％の増加です。ＫＡＮＳＡＩ戦略は、確実に熊本にプラスの効果をもたらし、実を結んだのです。くまモンを楽市楽座で広めるという決断くまモンが大阪で少しずつ話題になってきた頃、まだ吉本新喜劇の舞台に上がる前の話です。私はひとつの大きな決断をしました。デザイナーの水野さんから、くまモンのイラストの著作権を熊本県で買いとり、県庁で管理することにしたのです。そして、くまモンを使いたい人たちの使用料を無料にしたのです。これはいわば織お田だ信のぶ長ながが税を減免し、自由な取引市場をつくり、織田領の経済の活性化を図った際の「楽市楽座」の発想です。楽市楽座は今でいうところの経済特区でしょう。くまモンの使用権をもとに、見えない経済特区をつくったようなものです。これは大成功でした。くまモンを無料で使えるようにしたことによって、多くの企業がくまモンというキャラクターに興味を持ってくれたのです。