ブックタイトル私がくまモンの上司です――ゆるキャラを営業部長に抜擢した「皿を割れ」精神

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私がくまモンの上司です――ゆるキャラを営業部長に抜擢した「皿を割れ」精神

46になれるのです。もし仮に、くまモンの商標に使用料があったとしたら、交渉の際に金額の話が出てきてしまいます。そうなると、県庁も言いたいことが言いにくくなるでしょう。また、私は「簡単に突き返さず、寛容に」とも、職員たちに伝えています。熊本県との関連が足りない提案には、熊本県産の農作物などを勧めて、県内の農協を紹介する例もあります。熊本には本当においしい食材がたくさんありますから、食品会社も材料で使おうと前向きに考えてくださるのです。熊本県庁にとって直接のメリットが少ないように感じるかもしれませんが、そうでもありません。くまモンを無料で使っているのを申し訳なく思うのか、売り上げの一部などを寄付してくださった企業もあるのです。この「楽市楽座」を始めて、くまモンのすごさに改めて気づきました。誰もくまモンを傷つけるようなデザインや提案を出さないのです。多くの企業は、自分たちでアイデアを考え、県庁に持ってきてくださいます。その中で、くまモンのブランド価値を下げるような商品や提案は見たことがありません。みんながくまモンを愛して、くまモンに合ったアイデアを出してくれる。くまモンも大喜びして、CMや写真撮影にいそいそと出かけています。