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概要

日米開戦の正体

52「日本は微み 塵じんに砕くだかれるであろう」というのが、真珠湾攻撃の日のチャーチル英国首相の見解です(1)チャーチルの見方─真珠湾攻撃によって我々は勝ったのだ。英国は生きるだろうチャーチルは真珠湾攻撃の日の日記に、これで我が国は救われたと書いています。当時の英国首相チャーチルはどのような思いで真珠湾攻撃を迎えたのでしょう。十七ヵ月の孤独の戦闘と、恐るべき緊張裡に果した私の責任十九ヵ月の後に、〔真珠湾攻撃によって〕我々は戦争に勝ったのであった。英連邦と英帝国は活きるであろう。(略)英国の歴史は終わらぬであろう。ヒットラーの運命は定まった。日本人に至っては、微塵に砕かれるであろう。とんまな人間は米国の力を割り引きして考えるかもしれなかった。「米国は軟弱だ」と言った者もあり、「彼らは流血に耐えられないであろう。民主主義と煩雑な選挙制度は彼らの戦争努力を麻痺させるだろう」と語った者もある。しかし、私はかねて、死にものぐるいの最後の一インチまで戦い抜かれた米国の南北戦争を研究してきた。米国は巨大なボイラーのようなもので、その下に火がたかれると、作り出す力には限りがない。満身これ感激という状況で私は床につき、救われて感謝に満ち