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概要

日米開戦の正体

53 第一章 真珠湾攻撃を始めたかったのは、誰なのか?たものであった。(チャーチル著、毎日新聞翻訳委員会訳『第二次大戦回顧録 巻き起こる嵐』毎日新聞社)(2)オリバー・ストーン映画監督の見方─ドイツ(日本も同じ)の気に障ることをやっていけば、いずれ相手側からアメリカに攻撃をし掛けてくる米国にオリバー・ストーンという映画監督がいます。アカデミー監督賞を二度受賞する米国の代表的監督です。彼が『オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史』(早川書房)という大作を書きました。ここに次の記述があります。〔一九四一年八月、ルーズベルトはニューファンドランド島に飛び、チャーチルと秘密会談を行なった。ここで〕ルーズベルトは、今すぐ戦争に参加してほしいというチャーチルの要請を断わった。だがチャーチルが会談後に語った言葉は、その裏に隠されたルーズベルトの真意を明らかにしている。チャーチルによると、ルーズベルトは「戦争を望んでいるが、自分から宣戦布告をすることはないと言っていた。そのため、今後ますます挑発の姿勢を強めていくということだ。ドイツの気に障ることをやっていれば、いずれ相手側からアメリカに攻撃を仕掛けてくる。要するにアメリカは全力で、戦争を始めるための『きっかけ』を作ろうとしているのだ」。(高橋璃子訳・一巻)