ブックタイトル日米開戦の正体
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日米開戦の正体
70たわけですか。四元 政治は力です。当時は軍がいちばん力を持っていた。だから、だれも戦争を止められなかったんだろうね。米国と戦うとなれば、海軍が戦わなければなりません。海軍はどうだったのでしょうか。当然中枢部に反対の人がいます。しかし、永野軍令部総長が無視し戦争に突入します二〇〇九年に一冊の本が出版されました。『[証言録]海軍反省会』(戸高一成編、PHP研究所)です。第二次大戦直後、海軍の中枢部の人々が集まり、語り合いました。海軍反省会と呼ばれています。一九八〇年から一九九一年まで、さらに何人かが集まり論議しているもので、信頼度は高いと思います。ここでは、海軍が米国と戦争すれば負けると解っていながら戦争に行く像が浮かび上がります。大井篤(海軍省軍務部員):永野さんはね、〔日本の〕内乱になるからアメリカとね、妥協すべきでないと。それで片一方は、戦はやれば負けると(略)。それだから陸軍と一緒になって負ける他ないってことで、これは一部じゃなくて軍令部に〔そういう考えが〕あったら