ブックタイトル日米開戦の正体
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日米開戦の正体
75 第一章 真珠湾攻撃を始めたかったのは、誰なのか?真珠湾攻撃─山本五十六大将河本大作大佐も、石原莞爾中佐も、武藤章大佐も、山本五十六大将も処理能力は高いのでその分野での信奉者が多いのです。確かに、事件に対処する能力は高いのです。ですから、狭い軍事のサークルでは他を凌りよう駕がし、枢すう要ようポストを占めます。しかし、視野が狭いのです。事件を起こした後の展開を読んで、それに責任を取る姿勢がありません。とりあえずの成功を目指します。事件後の展開を読むには相手を熟知する必要があり、自分の専門分野を超えた能力が必要です。狭い分野の専門家で重要問題の処理をする危険性、さらにいえば狭い分野の能力の高い者を広範囲な影響の出る問題に当たらせる危険性を山本五十六が示しています。外務省はどうしていたのでしょう。米国と戦争すれば負けるに違いないことを解っていた人はいたはずです。本来、彼らが一番強硬に反対すべきです。彼らはなぜ沈黙していたのでしょうか(1)日米交渉に努力し結局失敗した、寺崎北米局長など協調派の見方私たちはすでに、石田禮助三井物産社長が戦争に反対する動きをしたことを見ました。アメリカの事情を知っている人間であれば、米国と戦争をすることがいかに無謀であるかは容易に解り