ブックタイトル「怒らない体」のつくり方――自律神経を整えるイライラ解消プログラム

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概要

「怒らない体」のつくり方――自律神経を整えるイライラ解消プログラム

3はじめにはじめに 江戸時代に儒教学者貝かい原ばら益えき軒けんによって書かれた『養よう生じよう訓くん』(岩波文庫『養生訓・和俗童子訓』)という、健康本の元祖のような本があります。 そこにはさまざまな健康法が登場します。たとえば、熱い風呂には入るな、消化剤を飲んで暴飲暴食をするな、晩御飯を軽くしろなど、今読んでもためになることが書かれています。 その貝原益軒がとくに強調したのは、怒りと欲が体に一番悪いという点でした。「怒どと慾よくとの二、尤もつとも徳をやぶり、生をそこなふ。忿いかりを懲こらし、慾を塞ふさぐは易の戒いましめなり。忿いかりは陽ように属す。火のもゆるが如し。人の心を乱し、元気をそこなふは忿いかりなり。おさえて忍ぶべし(怒りと欲の二つはもっとも徳を傷つけ、生を損そこなう。怒りを抑え、欲を我慢するのは『易経』の戒めである。怒りは陽に属す。火の燃えるようである。人の心を乱し、元気を損なうのは怒りである。おさえてこらえなければならない)」(カッコ内は引用者訳)