ブックタイトル京都大学人気講義 サイエンスの発想法

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概要

京都大学人気講義 サイエンスの発想法

026助金となっています。健康と医療を知識集約産業と位置づけ、医薬産業の覇は 権けんを狙う米国の国策が反映されています。このような傾向は1990年代後半から顕著になり、2002年の段階で、米国政府研究補助金の約半分が医学校に流れました。つまり、米国の医学校はリッチになったのです。リッチになると拡張したくなりますね。最も必要とされる部門を新しく導入します。そこで米国の医学校が導入したのが、化学部門だったのです。米国の医学校における生物医学研究には目を見張るものがあります。唯一足りないと考えられたのは「モノ」を生み出す「化学」でした。高いレベルにある生物医学研究に、モノを生み出す化学が参画すれば、基礎と応用の両方で新しい進展が期待されました。ハーバード大学医学部、スタンフォード大学医学部、カリフォルニア大学サンフランシスコ校、テキサス大学サウスウエスタン医学センター─米国の名門医学校に化学の部門大学への米国政府研究補助金(2002年度)国立科学財団11%その他保健福祉省22%67%計214億ドル