ブックタイトル京都大学人気講義 サイエンスの発想法

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概要

京都大学人気講義 サイエンスの発想法

003 〈プロローグ〉〈プロローグ〉この本は京都大学理科系1・2回生向きの全学共通講義の抜粋だ。講義内容の中から、学生に好評だった部分を集約した。高校までの科学教育は、提示された知識を受容する教育だった。それが中・高校生の主要な仕事だった。いっぽう、大学、企業での研究では、「わかっていないこと」を題材にしなければならない。観察し、アイデアを出し、実行して、自ら知識を生産する。さらにその知識が正しいことを他の人たちに納得させる必要もある。どんな商売でも、アイデアを出すことが大切なのはよく知られている。アイデアが人を幸せにすることも知られている。しかし、「アイデアを出す講義」を受けたことがある人は少ない。この講義では生物学と化学の両方を題材にして、アイデアを出す力を養やしなう。歴史の表面をなぞるだけではなく、実際の研究の裏にある人間の考え方を推理する。結果だけを積み重ねた知識は、すぐに色あせる。私たちの心に響くのは、誰が何を考え