ブックタイトル京都大学人気講義 サイエンスの発想法

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概要

京都大学人気講義 サイエンスの発想法

005 〈プロローグ〉が優れたアイデアを出してきた。アイデアの出し方を学ぶには好都合な分野だ。冬が終わり、春がくる。哲学の道に桜が咲く。そのころに、京大キャンパスの時計台の向かいにある建物の講義室で最初の講義を行なう。第1回講義の日はなぜかよく晴れて、そんな日は樹木が春のにおいを放つ。私が講義室の扉を開けると、学生たちは友人との会話を中途半端にやめ、椅子に座り直す。視線を感じる。いつも次の一言が講義の始まりだ。「みなさん、こんにちは。1回生は入学おめでとう。2回生はこの1年間、すっごく勉強しましたね(笑)。昔は私も、皆さんのように清すが々すがしい京大生でした。この講義で私がしたいことは、ひとつです。それは私が京大の1、2回生だったときに受けたかった講義をすることです─」20歳ぐらいのときに聞いておけば自分の人生は変わったかな─そう思える逸いつ話わ や、自分自身が若いころに吸収して人生が変わった考え方やモノの見方、世の中を変える勇気が湧わき出すような話を講義内容に盛り込んでいる。その内容は、化学や生物学とは一見関係のないような音楽・文学・ビジネスのお話もあ