ブックタイトル日本は「戦後」を脱却できるか 真の自主独立のために

ページ
43/52

このページは 日本は「戦後」を脱却できるか 真の自主独立のために の電子ブックに掲載されている43ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

日本は「戦後」を脱却できるか 真の自主独立のために

41 ? 対米自立へ向かう安倍政権田母神 三木内閣が防衛大綱を打ち出したのは?防衛費のGNP1%枠?とセットでしたから?これらは同じ発想でつくられたものなんです?つまりさきほども話した?平和ボケしたハト派政治家?と?財政の論理を振りかざす財務官僚?の合作で?要するにどちらも防衛費を抑制するための仕掛けだったわけです?関 岡 それは非常に本末転倒な話ですよね?本来?日本を防衛するためにはこれくらいの戦力が必要であって?その条件を満たすために向こう一〇年間でどれだけの装備が必要かを定めるのが筋だと思いますが?これは逆で?むしろどこまで切りつめられるかという?減点主義でつくられたわけですね?田母神 だから防衛力を持つこと自体が悪いことだという前提に立っているんです?国の防衛力をまるで悪性腫瘍のように考えていて?できるだけ小さいほうがいいという発想で最初からつくられているのです?関 岡 それは根本的に間違った発想だと思いますね?それにしても私が驚いたのは?三木内閣が定めた?基盤的防衛力??すなわち?必要最小限の戦力?でよしとする基本構想がつい最近まで改められなかったということです? これを改定したのはなんと民主党の菅内閣なんですね?その間?冷戦終結?アメリカの対テロ戦争?北朝鮮の核実験など?わが国の安全保障環境が激変する歴史的転換点が何度もあったのに一度も改められていない?一九九五年に村山内閣?二〇〇四年に小泉内閣が防衛大綱を改