ブックタイトル進化できない中国人――経済は発展しても国民性は「道徳砂漠」

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概要

進化できない中国人――経済は発展しても国民性は「道徳砂漠」

16項について人々が抜け道を考え出すという意味で使われている)の国民だから好き勝手に無視してしまうのが、中国人の知恵であり、国民性でもあるのだ。 ともかく、息子の目に映った中国社会は「ヨーロッパとアフリカが共存する」きわめてユニークな「矛盾」した社会であった。その矛盾は、日本の小学生の一つの「中国発見」につながったのである。まちがいなく、この「発見」こそ、中国の現実を説明できる「大きな物語」であろう。■世界の先進国は、みな「物進人進」 童心とは素直なもので、時には大人が感じなかったものを感じることさえある。息子の「中国発見」は、私に小さな衝撃を与えた。 超高層ビルの中国と上半身裸の中国人。先進国のような「物質文明の発展」と発展途上国のような「人間的未発達」。小学生の彼が言おうとしたのは、ずばりこの両極端のものが同居する、中国の現実であった。 比較文化や比較文明が専門である私は、中国を観察分析する上で、やはりもっとも有効なのは比較、他者との比較分析であると考える。