ブックタイトル進化できない中国人――経済は発展しても国民性は「道徳砂漠」

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概要

進化できない中国人――経済は発展しても国民性は「道徳砂漠」

18歩する「物人共進」あるいは「物進人進」の様相を呈した。 韓国の「漢ハン江ガンの奇跡」と呼ばれた一九七〇年代以来の発展も、まぎれもなく物質文明とともに人間の進化という「物進人進」のコースであった。 しかし、中国は、物質文明の発展と人間の資質の進化の間に大きなギャップがあり、いわば「物進人退」といえる。もちろん「物進人退」は、私の造語であるが、二十一世紀の現在、猛スピードで経済成長を遂とげている中国を解釈するための、新しい視点となるだろう。 私が自信を持って言えるのは、「物進人退」をもって、中国の現実と近未来を分析予測することは、きわめて有効であることだ。■中国崛くつ起きの特徴は「物進人退」である 中国の改革開放政策(一九七八年)以来、すでに三十数年が過ぎた。日本の高度成長期の三〇年間と対比してみれば分かることだが、科学技術や近代化による物質的(経済的)富はすさまじい進歩を遂げていた。 いまや中国はGDPでは日本を抜いて、世界ナンバー2の経済大国になったわけだが、