ブックタイトル進化できない中国人――経済は発展しても国民性は「道徳砂漠」

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概要

進化できない中国人――経済は発展しても国民性は「道徳砂漠」

19第一章 中国「偽進歩」の構造世界もこれを「中国の台頭」と呼び、中国は自らも「中国崛くつ起き」という言葉をもって説明している。この崛起とは、にわかに事が起こること、多数の中から頭角を現わすことを指す。 しかも、中国人は自ら「崛起」の前に「和平(平和)」の二文字をつけて、中国の「非覇は権けん主義」的、「非帝国主義」的台頭を強調しようとする。これは世界に平和的に貢献できるという中国人の自信と自負を標ひよう榜ぼうしたもので喜ばしいことだ。ともかく、「中国崛起」は全世界のメディア、インターネットの中でももっとも関心が集まるテーマであり、ニュース用語である。 単純に振り返ってみても、中国の崛起(発展)は、奇跡的であろう。一九七八年以来、GDPだけでも一八倍に増えている。 ハード面でも中国沿海部、大都会の空港、地下鉄、高速鉄道、超高層ビル群、繁華街の規模、レストランの輝かしいネオン等はニューヨーク、パリや東京、ソウルにも劣らない。 GDPに現われる中国の崛起、つまり進歩は、日進月歩であり、奇跡と言っても過言ではない。私は中国に生まれ育った知識人として、母国の発展ぶりに快かい哉さいを叫びたい。