ブックタイトル進化できない中国人――経済は発展しても国民性は「道徳砂漠」

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概要

進化できない中国人――経済は発展しても国民性は「道徳砂漠」

22 一九七八年十二月以来、三〇年の滄そう桑そうの変(世の中の激しい移り変わり)は、民族の一〇〇年近い雄ゆう飛ひの夢を実現させた。 三〇年の偉大な道程は、雄偉壮観たる歴史絵巻を描いた。 歴史の長い流れの中、三〇年は弾だん指し(きわめて短い時間)の瞬間にすぎないが、中国では大きな変化を遂げ、偉大な民族の復興は現実になりつつある。見よ、国民生産は毎年九・七%以上伸びて、二〇〇四年にはイタリアに追いつき、二〇〇五年にはフランス、二〇〇六年にはイギリス、二〇〇七年にはドイツに接近した……。輸出入の貿易額は三〇年で一〇〇倍に増加し、人民の貯金は八〇〇倍近く伸び、世界経済史上の奇跡を作った……」 二〇一〇年には日本を追い越し、世界第二位の経済大国として浮上した。いまや「中国崛起」「民族復興」の八文字は、中国人がもっとも頻繁に使用する言葉になり、中国の奇跡的発展を謳おう歌かしてやまない。 しかし、このように中国の外見のすべてが変わっても、中国人自身は変わっていない。これが長い観察の結果、私が個人的に得た素朴な結論である。