ブックタイトル進化できない中国人――経済は発展しても国民性は「道徳砂漠」

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概要

進化できない中国人――経済は発展しても国民性は「道徳砂漠」

24 みなさんは、覚えているだろう。あのオリンピック前に北京市内で推進した「ペンキ塗装」キャンペーンを。北京市内は、オリンピック招致を獲得するため、オリンピック委員会のメンバーの視察に合わせて、競技場、選手が通過する市内の道路の両側の老朽化したマンションや住宅の外壁を、鮮やかな色のペンキで塗装した。 もちろん、老朽化したみすぼらしい建物をまったく新しい建物に見せるという「作戦」であった。しかし内部構造には一切手を入れることをせずに、表面上のみを鮮やかにペンキで塗装するというのは、いかにも中国的なやり方である。 もっと面白い実例もある。二〇〇六年八月、雲うん南なん省富しん民ねい県で奇想天外な「塗装」が行なわれた。どういうことかというと、上層部の「植樹、緑化」指示に迎合するため、数千万円の税金を使い、県庁の前にある禿山をペンキで「緑化」したのである。禿山にペンキを塗るという発想や行為それ自体もそうだが、色が自然の緑色になるはずもなかった。その不自然きわまりない青緑色に、民衆たちは?あ然ぜんとして失笑するほかなかったそうだ。 このような実例は、氷山の一角にすぎない。表面上ばかりを偽装する。こうした中国の虚偽、偽物作り、上は下を騙だまし、下は上を騙す。道徳や仁義を踏みにじる行為は、ギネス級の記録をなしている。