ブックタイトル進化できない中国人――経済は発展しても国民性は「道徳砂漠」

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概要

進化できない中国人――経済は発展しても国民性は「道徳砂漠」

32 西洋や日本に遅れること一〇〇年して、ようやく近代のドアを叩いた中国は、結局物的満足にのみ走り、物質を超えた近代的精神文明、国民資質の向上はないがしろにしてしまった。 この意味で、中国が二十一世紀に達成した近代的革命は、結局全体の1/2を完成させたにすぎない。 しかも中国における今日の改革により、中国国民は一部分では富を獲得したが、農民をはじめとする多数の国民の生活水準は、先進国のレベルにはまだほど遠い。「崛起」と吹聴する経済の進歩すらも実は1/2の進歩にすぎない。 さらに、国民の大多数は、物質文明の獲得も精神文明の向上も、半分程度のレベルで停滞している状態だ。経済的進歩も1/2、精神文明的進歩も1/2、中国はすべてのものが1/2と言っても過言ではないだろう。 近代以降の中国に言えることは、中国の改革、革命、開放はすべて1/2であることだ。中国の近代開幕を象徴する阿片戦争(一八四〇― 四二)とともに1/2が西洋列強の植民地(中国でも教科書で半植民地、半封建という)とされ、洋よう務む運動(清朝末期に起こった西洋の科学、技術を導入して自国の強化を図ろうとした改革運動)も1/2の開化で終しゆう焉えんを