ブックタイトル進化できない中国人――経済は発展しても国民性は「道徳砂漠」

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概要

進化できない中国人――経済は発展しても国民性は「道徳砂漠」

40■ノーベル賞受賞者数一九人の国と二人の国 近代の二〇〇年近い時間の中で、中国はずっと西洋勢力や日本によって抑圧され支配される運命にあった。 他者の圧迫をはね返すために、中国人はものすごい自尊心をもって対たい峙じしようとした。ことに近年経済大国になった中国の官民のナショナリズム的プライドが、固有の国民性と相まって無限に膨張してしまった。 GDP世界第二位となった事実、オリンピックの開催などは、さらに中国人のプライドをくすぐり、あたかも日本を超える「世界の強国」になったかのような認識にはまった。 中国は官民あげて、大きな錯覚におちいっているのである。私に言わせれば、中国は大国にふさわしい国民一人あたりのGDP、文化力(ことにソフト・パワー)の面では、まだまだアメリカや日本などの先進国家にほど遠いのが現実である。 中国はものすごいスピードで発展しているようだが、その実、内臓や骨格、頭脳は成長せず、外側だけがいきなり膨張し、巨人症患者になっていることに気付かないといけない。 ソフト・パワーの概念の提唱者であるアメリカの学者ジョセフ・ナイ教授は、二〇一二