ブックタイトル進化できない中国人――経済は発展しても国民性は「道徳砂漠」

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概要

進化できない中国人――経済は発展しても国民性は「道徳砂漠」

42ている。 ダンテが言う「実力」と「道徳」とは、ずばりハード・パワーとソフト・パワーを指している。中国は残念ながら自慢するほどのソフト・パワーは持っていないのが現実である。 中国の国のサイズと国民の実力に比べ、中国のソフト・パワーはきわめてみすぼらしい。中国は体たい?くのみ巨大で、ソフト・パワーは小児並みと言っても過言ではない。 中国は古代には世界的哲学思想を生みだし、科学技術面でも発明、発見が多数あり、文明大国として周辺国のモデルになった栄光の歴史を持っている。 しかし、近代以降の歴史と現在を見れば、科学技術はおろか、哲学思想、人文社会科学における発見は一つもない。西洋にはもちろん、近代以来小国と言われた日本と比較しても、自然科学、人文科学等の諸分野ですべて遅れをとっている。 毛沢東時代はさておいて、改革開放三十余年の間の人文科学の領域一つとっても、中国にはこれといった思想知見や世界的学問の業績を示したものがなく、きわめて貧弱である。その評価は、戦後のノーベル賞の受賞者数にも如実に現われたのではなかろうか。 中国が「小日本」とつねに軽視してきた日本は、実は近代以降は東アジアの新しい文明