ブックタイトル進化できない中国人――経済は発展しても国民性は「道徳砂漠」

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概要

進化できない中国人――経済は発展しても国民性は「道徳砂漠」

43第一章 中国「偽進歩」の構造の中心として変貌し、アジアの中心を自負してきた中国を超越し、アジアの文明発信地として、その実力を発揮してきた。 十九世紀末の明治元年より二十一世紀の平成に至るまで、日本文明が中国人青年を引き寄せてきたことは、近年の歴史や現在進行中の留学事情が代弁している。また、私が来日して二十余年、驚くのは日本は経済力ではなく、実は文明力、文化力というソフト・パワーで世界の最先進国に立っていたことであった。 私の専門領域である人文、社会科学研究でも、戦前はもちろん、いまだに日本は中国学界より数多い発見、大きい業績を誇っている。ちなみに中国の日本研究は主に政治、経済の分野に片寄ってしまい、自然科学、技術や人文分野での研究、認識はきわめて浅薄だと言わざるをえない。 ノーベル賞受賞者一つをとっても、日本は文学、平和、自然科学(物理、化学、医学、生理学)などで二〇一三年までの受賞者数は一九名にも上るが、中国大陸ではわずか平和・文学賞の二人しか現われていない。 なぜこうなったか? その真の原因はどこにあるのか? これは中国全国民が熟じゆく慮りよすべき重大な課題の一つでもあるのだ。