ブックタイトル進化できない中国人――経済は発展しても国民性は「道徳砂漠」

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概要

進化できない中国人――経済は発展しても国民性は「道徳砂漠」

58している中、肝心な中国人自身の人的資質、知識、知見、教養、モラルのような「文明進化」の条件はむしろ退化している。 政治的制度や腐敗はおいても、空前の物欲の虜とりこになっている。 中国人の功利性、金銭第一主義、快楽主義は、それ以外の教養、知識、信仰の追求を不可能にしている。 そもそも中国人の世界観には「天」「地」「人」の三才構造がある。「天」と「地」の間に立っている「人」、すなわち「我」が現世だという考えだ。現世、生きている間が何よりも大事だとする中国人には、宗教的意味の信仰もなければ、死後のことも重要ではない。大事なのは生きているいま現在であり、生きるためにもっとも大事なのはカネである。カネがすべてであり、「カネ持ちになる」のが最高の名誉である。だから中国人にとって頼りになるのは、カネと人脈しかない。 日本人と比べても、同じ東アジア文明圏なのに、思考方法も行動原理も違うし、カネに執着する心も格段に強い。日本人が中国人と商談する際、常に中国人のカネに対する並外れた執着には辟へき易えきさせられる。「中国人は何でも譲ることはできても、カネの面では一歩も譲らない」。中国人と付き合いのある日本人の友人からよく聞かされる話である。