梅津有希子のだし生活、はじめました。

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だし生活で暮らし、変わりました

昆布の一大産地・北海道の新千歳空港にはたくさんの昆布商品が。

太りにくくなった

 だしをとったあとの昆布を毎日のように食べるようになり、咀嚼回数が明らかに増えた。昆布はとても噛みごたえがあるので、必然的に噛む回数が増える。さらに水溶性植物繊維も豊富に含んでいるので、胃の中で膨張して満腹感が得られるのもいいところ。
 無茶なダイエットは必ずリバウンドが付きものだけど、昆布なら毎日の食事に取り入れることで、健康的にスリムを目指せる。

 

料理がぐっとシンプルに

しっかりとしただしがあると、味つけは少しの醤油と塩だけで十分だったりする。煮物や麺類なら、醤油とみりん。うま味がきいていれば、シンプルな調味料だけでも、料理はこんなにおいしくなるのかと、自分でも驚いている。
「だしがあれば、料理はシンプルになる」「時短になる」。これまでいろんな料理本や雑誌の料理記事で何度も目にしてきたことが、ようやく自分の頭と舌で理解することができた。面倒なことをしなくても、手間をかけなくても、本物のだしさえあれば、手抜きでも十分においしいごはんが作れるのだから。

 

塩分摂取量が減った

 だし生活を始めてから、外食時の塩分が気になるようになった。イタリアンでも中華でも何でも、「しょっぱい」「味が濃い」と感じることが格段に増えたのだ。ポテトチップスなどの市販のスナック菓子も、以前なら余裕で一袋を食べ切っていたのだけれど、今はしょっぱすぎて半分くらいしか食べられない。
だしには減塩効果があるといわれるけれど、その意味がよくわかった。本物のだしのうま味と風味がなければ、塩少々程度の味つけでは物足りなすぎるだろう。

 

舌が敏感になった

 外食した際、塩分が気になるようになったのと同時に、うま味調味料もわかるようになった。といっても、「あ、何か入っているな」という程度だけれど。
 毎日だしをとるようになり、昆布やかつお節の本物のうま味に舌が慣れると、人工的なうま味が添加されたものを食べたときに、舌が「あれ?」と違和感を覚えるようになったのだろう。

 

精神的にとてもいい

 だしのある暮らしが定着したことのメリットのひとつに、「ちゃんとしたものを食べている」という実感が持てることもあると思う。
仕事が忙しい→外食やコンビニめしが増える→体にいいものが食べたい。
日頃からこのように思っている人は、とても多いと思う。こんなときこそ、だし生活が身についていると、心にもいい効能があるのではないかと、わたしは思う。

 

梅津有希子

ライター/編集者。1976年、北海道出身。雑誌編集者を経て2005年に独立。現在、女性向けのwebや雑誌、書籍を中心に、食、ペット、暮らし、発信力などのテーマで執筆や講演を精力的に展開している。著書に、ドラマ化もされた『終電ごはん』(幻冬舎)をはじめ、『使い切りたい調味料ベスト10!』(幻冬舎)『吾輩は看板猫である』シリーズ(文藝春秋)『ミセス・シンデレラ 夢を叶える発信力の磨き方』(幻冬舎)などがある。

 

公式サイト:umetsuyukiko.com

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