出演者が凄い!

飯田泰之

(いいだやすゆき)

エコノミスト。駒澤大学准教授。財務省財務総合政策研究所上席客員研究員。日本社会の諸問題を、経済学の視点から明快に分析する。1975年、東京生まれ。

猪子寿之

(いのことしゆき)

デジタルクリエーター、チームラボ代表。プログラマ、ウェブデザイナー、CGアニメーターなど情報化社会のさまざまなものづくりのスペシャリストを率いる。1977年、徳島県生まれ。

宇野常寛

(うのつねひろ)

評論家、批評誌〈PLANETS〉編集長。ポップカルチャー分析を中心に、文芸批評、社会時評、メディア論等で活躍。著書に『リトル・ピープルの時代』など。1978年、青森県生まれ。

荻上チキ

(おぎうえちき)

評論家。ウェブサイト・シノドスジャーナル編集長。メールマガジン・αシノドス編集長。社会問題への幅広い言及で注目を集める。著書に『ウェブ炎上』など。1981年、兵庫県生まれ。

開沼博

(かいぬまひろし)

社会学者。東京大学大学院博士課程在籍中。著書『「フクシマ」論 原子力ムラはなぜ生まれたのか』で第65回毎日出版文化賞人文・社会部門受賞。1984年、福島県生まれ。

萱野稔人

(かやのとしひと)

哲学者、津田塾大学准教授。資本主義と世界経済の展望と、国家が担うべき役割についての深い考察で知られる。著書に『国家とはなにか』など。1970年、愛知県生まれ。

駒崎弘樹

(こまざきひろき)

社会起業家、フローレンス代表。日本初の共済型・非施設型病児保育サービスを開始。少人数保育施設「おうち保育園」が政府の待機児童対策政策に採用される。1979年、東京生まれ。

齋藤ウィリアム浩幸

(さいとううぃりあむひろゆき)

起業家、ベンチャーキャピタリスト。情報セキュリティや暗号化、生体認証技術が専門。16歳で起業。2007年、東京でインテカー社を設立。1971、年アメリカ生まれ。

澁谷知美

(しぶやともみ)

社会学者。東京経済大学准教授。ラジオパーソナリティ、「WEBRONZA」執筆者など多彩な活動で知られる。著書に『日本の童貞』など。1972年、大阪生まれの千葉県育ち。

城繁幸

(じょうしげゆき)

人事コンサルタント。作家。Joe's Labo代表。雇用問題のスペシャリスト。著書『若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来』が話題に。1973年、山口県生まれ。

松岡由希子

(まつおかゆきこ)

フリーライター。経営コンサルティング、ベンチャー企業立ち上げなどに参画。現在は、言論によって「持続可能な社会づくり」を支援する活動を続けている。1973年、大阪府生まれ。

水無田気流

(みなしたきりう)

社会学者、詩人、東京工業大学フェロー。新時代の幸福論の考察、分析に意欲的に取り組む社会学者。詩人として2006年『音速平和』で中原中也賞受賞。1970年、神奈川県生まれ。

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議論が熱い!

6時間を超える議論を経て、
若い論客たちが描く
新しいニッポンのカタチとは?

「非正規雇用の夫婦が共働きで子ども2人を育てるくらいの基準で
 もういちどOSをつくり直すべきだと思います」
 (宇野常寛)

「国家は要らないという話ではなくて、
 適切なサイズにしていこうという話」
 (荻上チキ)

「非典型所属者同士は、
 必ず強力なニーズを持っているはずです」
 (水無田気流)

「何が問題かというと、子どもの世代に
 その貧困が社会的に遺伝していくということなんです」
 (駒崎弘樹)

「原発は非常に象徴的で、成長を前提とするもの全て、
 要素が集まっていると思うんです」
 (開沼 博)

「無責任だと思うんだな、政治に興味を持てば
 世の中変わるからなんて言うのは。絶対に変わらないから」
 (猪子寿之)

「男子のみなさんに問いたいのが、
 自分の子どもを育てる準備、できていますか? ということです」
 (澁谷知美)

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目次

第1章 あなたが考える「格差」とは? 

再生産され、固定化される「格差」  
地獄への道は善意で舗装されている
「格差」は遺伝する
お金をばら撒けばばら撒くほど貧困になる国
「苦しい」ことがデフォルト設定になっている?
この国のOSは60年代から変わっていない

第2章 貧困を生み出すジレンマとは?

日本は若年層で雇用調整を行なっている
「ウォール街」を占領した貧困層
金融経済=「悪者」は思考停止を招く
日本の貧困層はなぜ増えているのか?
標準世帯はすでにマイノリティ
会社に帰属する日本の働き方
日本企業は「共同体」
集団に属せない心が「格差」を感じる
子どもを育てる準備ができているか

第3章 政治のジレンマとは何か?

"政府"がやること、"民"ができること
選挙にも「格差」がある
数の不利をどう乗り越えるか?
自ら行動し、政治にも提案する

第4章 財政と年金破綻のジレンマとは?

増税をしても、国の借金は返せない?
年金制度改革を進めるために何が必要か?
年金制度改革は今がチャンス

第5章 経済成長のジレンマとは何か?

「経済成長」の中身そのものを見直す必要性
イノベーションで経済成長を促進する
フレキシブルな労働市場をつくる
イノベーションの「プロジェクトX史観」に陥るな
イノベーションをもたらす天才は作れない

第6章 ここまでで、学生が気になったこととは?

目の前のニーズを解決することがイノベーションになる
情報の独占をやめる

第7章 新世代が考えるニッポンのカタチは?

「行動する市民」たちに重大なヒントが
「事前規制」から「事後規制」へ変える
ソーシャル・ネットワークという資産の活用
「必要は発明の母」を体現しているインターネット
経済成長に補助金制度は必要ない
3.11から見えてきたもの
自分の手足で動き出すことが必要
新世代が提案する日本再生の処方箋
ゆるやかにつながっていく小さな可能性

討論を終えて――出演者12人のあとがき

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