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渡辺ペコ インタビュー!
フィール・ヤングで大人気だった連載『あに・いもうと』をはじめ、
デビュー作からエッセイまで、様々な作品が楽しめる短編集「ペコセトラ 渡辺ペコ短編集」が
大好評発売中の渡辺ペコ先生に突撃インタビュー!!
定価1000円
編集部(以下:編):よろしくお願い致します!
渡辺ペコ(以下:渡):よろしくお願いします。
《単行本「ペコセトラ」について》
編:まずは単行本のことについてお聞かせ下さい。
とてもしっくりくるタイトルだと思うのですが、決まったいきさつを教えて下さい。
渡:二階堂和美さんのアルバム「ニカセトラ」をいいタイトルだなーと思っていて、
いつかどこかで「ペコセトラ」使えないかなあともくろんでいたら、担当さんも
このタイトルを出してきてくださって。
あつかましいと思ったのですが、二人とも思いついたことでもあるしこれでいこうかと。
編:なるほど。そんな今作は収録作が全3話の中編含む全8編と、大変充実したボリュームですが、
そのなかでも思い入れが強い作品などあればお教え下さい。
渡:「ジャグリング」、「N浜温泉紀行」、「わたしのおばさん」は自分の色が
強く出ていると思います。
編:注目ですね!
そのなかでも、ペコさんが選ぶ『ペコセトラ』の名シーン、名ゼリフなどあれば教えて下さい。
渡:「わたしのおばさん」で、女の子が知的玩具「せんせい」に女性のはだかを
描いているのを指摘されてごまかす場面があるのですが、あれはわたしがの実体験です。
父に発見・指摘されて「ちがうもん!」て・・・苦しい言い訳でした。
編:そんなことが……(笑)そのようなところも含めて、登場人物がみな人間くさく、
とても魅力的ですが、ペコさんご自身のお気に入りがいれば教えて下さい。
渡:みんな少しずつ好きです。
編:カバーの女の子はペコさんの作品のなかでもとても美少女だと思うのですが、
この絵を描こうと思われたいきさつなどあればお教え下さい。
渡:わたしはあまりパッとした女の子を描かないのですが、たまには、というか短編集だし、
なるべくインパクトのあるほうがよいかなと思いまして。
編:インパクト大です!目力が強いですよね。
渡:ありがとうございます。
編:また、読者に堪能してもらいたい『ペコセトラ』一番の“売り”は何ですか?
渡:デビュー作と初期の作品が入っておりますが、とてもへたくそなんです。
これでも修正を入れたんです・・・
漫画家を志す方がご覧になったら、きっと励みになるかと思います!
編:いやいやいや!デビュー作とは思えないほどのクオリティでした!
そんな盛り沢山の単行本『ペコセトラ』について、思いなどお聞かせ下さい。
渡:デビュー作や初期の作品は本当に恥ずかしくて、修正しながら逃げ出したくなりましたが
素敵にまとめて頂いて今は感謝です。
ご覧になった方がどう思われるのか心配ですが、あれもこれも自分のやったことと
腹をくくろうと思います。少しでも楽しんで頂けるとうれしいです。
《漫画家・渡辺ペコについて》
編:次は漫画家・渡辺ペコに迫りたいと思います!
まずは、“ペコ”というペンネームの由来を教えて下さい。
渡:ロシア語で本名を表記すると、名の部分がローマ字の“peko”によく似ているので。
大学の授業で知って、何かのときにはこれを使おうと思っていました。
編:一度聞いたら忘れられないですよね。
また、漫画家になろうと思ったきっかけを教えて下さい。
渡:とにかく手に職をつけたい一心でした。一生懸命になれる自分の仕事を見つけないと、
これからの人生がキツくなるだろうなという予感がビシビシしたので。24,5の頃です。
編:漫画家生活6年目に突入とのことでしたが、1年目のころからの変化などあれば教えて下さい。
渡:相変わらず漫画はへたくそですが、しいて言えば、どんどんやりやすい状態に
なってきていると思います。
わたしは甘ったれやすいので、そこの節度をきちんと持って、ぴしっとたんたんと
やることが課題です。
当たり前のことなんですけども。
編:逆に変わらないことはありますか?
渡:締め切りを守らない・・・新人のときからそういう傾向にありました。
あとはがさつなところ。
なんかいいところもないでしょうかね・・・
編;沢山ありますよ!作中のリズミカルな言葉使いはデビュー作から変わらず素晴らしいと
思います!あとは…(以下自主規制)
渡:あっありがとうございます。
編:気を取り直して……。お話はどういう時に思いつきますか?
また、その際、実体験をベースにされますか?
渡:たぶん常になにかしらもとになるようなものについてはぼんやりは考えていると思います。
具体的にネームにするのは第二段階で、作画にして形にするのが第三段階かなあ。
どちらもわたしにはむずかしいです。
実体験をベースにすることはないですが、細かな言葉遣いややりとり、感情の動きなどは
織り交ぜることはしばしばあります。
編:ネームをされるお気に入りの場所などありますか?
渡:最近は仕事場でやることが多いです。
引っ越したので、元を取りたい気持ちもあって。
編:お仕事中によく食べるもの、よく飲むものなどありましたら教えて下さい。
渡:タバコをよく吸っていたのですが、減煙・卒煙したいです。
よく食べるのは自分用に野菜をとにかく入れた雑多なスープ。
締め切り前には飲むのはブルーベリー酢と豆乳を混ぜてヨーグルトのようにしたもの。
プロテイン的、流動食的な感覚で飲みます。
渡:飲み物にシナモン、食べ物に一味をよくふりかけております。温まります。
渡:左のおろし金でしょうがやにんにくをすりおろしていろいろなものに入れます。
にんにくは青森産がよいですねー。
編:作画中に聴く音楽など、お気に入りがあればお聞かせ下さい。
渡:うしろ指さされ組とか降神とかソウルフラワーユニオンとか・・・かな。
最近はあまり音楽聴いてないですねえ。
編:『ペコセトラ』の作品解説でも映画のタイトルや監督のお名前が出てきましたが、
好きな映画作品、監督、俳優などを教えて下さい。
渡:チェコのヤン・シュワンクマイエル監督
イランのアッバス・キアロスタミ監督
日本の山下敦弘監督など。
上記の監督の作品の中でもヤンさんの短編
キアロスタミさんの「オリーブの林を抜けて」「そして人生は続く」
山下さんの「リアリズムの宿」「どんてん生活」はとても好きです。
俳優さんのことは全くよくわかりません・・・
編:他にも何かお気に入りのものなどありますか?
渡:サイン会のときにふたり組の女の子から頂いたお手製の人形です。
右の水玉がヤマオリさん、左のピンクがタニオリさん。
毛はとてもソフトなさわり心地でございます。
渡:昭和の電気ストーブと最近はやりのゆたんぽ。今年はたいへんお世話になりました。
編:冷えは大敵ですもんね!まだまだ気を抜かずあたたかくして原稿頑張って下さいね。
《フィール・ヤングについて》
編:ペコさんのフィール・ヤング初登場は09年2月号(「N浜温泉紀行」掲載)。
弊誌でのお仕事の感想などあればお教え下さい。
渡:担当さんとサブ担当嬢に本当にお世話になりました。
たくさんご迷惑おかけしたと思うのですが、いつも暖かく励ましてくださって
とても助けて頂きました。
それから、性別、年代の異なるお二人の差し入れのバリエーションがとても興味深かったです!
フィールヤング、毎号読むのが楽しみでした。これほんとです。
編:ありがとうございます!
これからフィール・ヤングで描きたいなという話があれば教えて下さい。
渡:ゆっくり考えますね。
編:楽しみにしております。最後になりましたが、フィール・ヤングの読者へ
メッセージをお願い致します。
渡: フィール・ヤングさんでは、わたしなりの少女漫画を楽んで描かせて頂きました。
読んで何か感じたり楽しんでもらえたらすごくうれしいのですが、いかがでしたでしょうか。
今後とも、ぜひよろしくお願いいたします。
編:こちらこそよろしくお願い致します。
本日はお忙しいなかお時間頂戴いたしまして、ありがとうございました!
渡:ありがとうございました。
編:渡辺ペコ先生の最新読切り「ありがとうございました」が掲載されている
フィールヤング3月号をお見逃し無く!
さらに単行本『ペコセトラ』は全国書店にて絶賛発売中!
大幅な加筆・修正ありでファン必読の1冊!!
ダ・ヴィンチ編集長、横里氏からのラブレター、作者本人による作品解説、あとがき…など
漫画以外も大充実です。よろしくお願い致します。
(取材:2009年1月某日)

