個性的な若者が集まる街・下北沢舞台に
描かれた北沢バンビ先生の「TRASH」がついに単行本化!
そこで、「TRASH」への思いや漫画家生活について
インタビューを敢行しました!

trash_cover.jpg定価980円

帯には桜沢エリカ先生・槇村さとる先生が
推薦コメントを寄せてくださいました!

「青春は、恥ずかしいほどいいんです」(桜沢エリカ)
「男ってヤツはこういう生き物」(槇村さとる)



「TRASH」について

編集部(以下、編):北沢さんにとって初のストリーコミックスですが、
          何か特別な思いはありますか?

北沢(以下、北):TRASHはわたしにとって初のストーリー連載漫画だったので、
         とても緊張しました。
         連載がはじまる前から、大量の資料集めに下北沢に行ったり、
         バンドマンの子に声をかけて写真を撮らしてもらったり、
        (かなり怪しまれましたがw)
         グラフィティを描いている人たちのいるイベントに行ったり。
         実際に目で見たものを描きたい。伝えたい。という気持ちで頑張りました。


編:この物語を思いついたきっかけや出来事はありますか?

北:数年前、地方から東京に上京して、下北沢のコンビニでバイトをしている
  バンドマンの青年と出会ったことがあります。
  いつもその子は「東京にでてきたはいいけど、全然うまくいかない...」とボヤいていて。w
  そんな彼のどんどん元気がなくなっていく様子が、とても印象深かったんです。
  彼はその後、夢をあきらめてイナカに帰ってしまったんですが...。

  現実は厳しいけれど、悩んだり、元気のない人たちが、少しでも元気になれるような
  漫画を描きたいな。という思いからTRASHのストーリーが思い浮かびました。


編:この物語には年代や性別の違う様々なキャラクターが登場していますが、
  それぞれモデルはいらっしゃるんですか?

北:登場人物の名前は、友達の名前を使わせてもらったりしましたが、
  キャラの性格などは、ほとんど私の妄想で出来上がっております。


編:北沢さんご自身も、以前下北沢でアルバイトをされた経験があるとのことですが、
  物語に生かしたエピソードなどがあれば教えてください。

北:私は漫画家デビューする前、下北沢にあった服屋さんでバイトしていたのですが、
  お店の近くにある信用金庫で定期積金をしていました。
  毎月、信金の方がお店までお金を受け取りにやってくるんですが、
  翔ちゃんのキャラ、エピソードは、ここから生まれました。

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グラフィティをやっている翔ちゃん。昼間は信金マン。

  清志の働いているラーメン屋のモデルにさせていただいたお店、珉亭さんには
  毎週お昼ご飯を食べに行っていました。ラーチャン食べまくってました。

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清志のバイト先。作中では「珉々亭」に。


  物語の中ででてくる場所やお店は、ほとんどが私のよく知っているところ
  &通っていた場所ばかりです。
 

編:この作品を描くにあたり、苦労した点、難しかった点などがあれば教えてください。

北:苦労した点は、登場人物の多さですかね...。コマにおさめるのが大変でした。w
  あと、もっとひとりひとりにスポットをあてて、きちんと気持ちを描きたかったという
  反省点があります。
  背景も、実際にある場所を描いているので、嘘がつけません。
  しっかりと街の風景は描きこみたかったので、アシスタントさんには苦労をかけました...。
  グラフィティも難しかったです。描くにあたって勉強しましたが、
  勉強したからといって描けるものではなく...。
  実際にグラフィティを描いている友達に助けられながらなんとか頑張れたという感じです。

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お友達に書き下ろして頂いたグラフィティ。


編:この作品の中で、お気に入りのシーンがあれば教えてください。

北:1話目の、清志と翔ちゃんが警官に追われて、
  手と手をとりあってビルの上に逃げるシーンのあたり。
  「ぬお~~~~っ!」ってところが気に入ってます。
  このシーン、「全然少女漫画じゃないじゃんこれ! 大丈夫か!?」と思いながら描きました。w

 

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巡回の警察官に見つかり…
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ビルの屋上へ逃げる…!



「漫画家・北沢バンビ」について

編:ペンネームの由来を教えてください。

北:まずは「北沢」。
  本名は「相沢」なのですが、私の初めての担当さんになってくれた方が北方さんという方で、
  その方の「北」の字を頂き、本名の「沢」をくっつけて、「北沢」になりました。
  下北沢の北沢って意味も込められています。

  「バンビ」のほうは...
  バイトしていた洋服屋さんの店名が「バンバンビガロ」だったんです。
  バンバンビガロの真ん中をとってバンビ。
  社長の飼っていたワンちゃんの名前もバンビだったので。

  バンビというとかわいい子鹿のほうのバンビをご想像されると思われますが、
  実はプロレスラーの「クラッシャー・バンバン・ビガロ」のほうのバンビです。w


編:なぜ漫画家になろうと思ったのですか?
  また、漫画家でなかったら何になっていたと思いますか?

北:私は漫画が大好きで小さな頃からたくさん読んでいましたし、絵をかくことも大好きでした。
  でも、自分が漫画家になれるとは正直思っていなかったのです。恐れ多くて。
  漫画を描くマネのようなことはしていましたが、作品とよべるようなものはまったくなく...。

  23歳の時、友達が「あんた漫画描きなよ。」と、集英社の「女性漫画誌新人グランプリ」
  の投稿募集のチラシを渡されたことが、漫画を描くきっかけになりました。

  漫画家になっていなかったら....。どうしているでしょうかね...。
  たぶんどこかでパートとかしてるんじゃないですかねぇ....。

  今は漫画を描くことがとにかく楽しく、一生懸命なので、
  描いてないという自分の姿が想像できません。


編:仕事中の必須アイテムを教えてください。

北:音楽です。私は漫画の次に音楽が好きなので、原稿中はBGMがかかせません。
  HOUSE、HIPHOPが好きですが、TRASHを描いてる時はPUNKを
  聞いてテンションあげてました。

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仕事中にかかせないのは音楽。


あと、レッドブル。徹夜の時に何本飲んだことか...。
原稿中とクラブに行った時には、必ず必要な飲み物です。w

藤子不二雄A先生の「まんが道」も必須です。
ネームに悩んだり元気がなくなった時は、
1巻から読み直して自分に気合いを入れます。

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本棚。漫画や資料がギチギチはいっています。


編:打ち合わせから原稿完成までの過程で一番好きな作業は何ですか?

北:ペン入れです。筆圧の強いぐちゃぐちゃの下絵の上に、ビッと一本の
  線をいれるのは非常に緊張しますが、大好きな作業です。
  あとベタ塗りも無心になれるので好きです。

  担当さんとの下北での打ち合わせも、とても楽しかったです。


編:仕事道具、仕事机を見せてください。

北:作画は開明墨汁にサジペンのOLD SCHOOLスタイルです。原稿は全部手作業です。
  ゼブラの筆サインペンは、太い線で描くときの必需品です。
  なくなってしまったら困るNO.1です。
  アトムのお皿はお気に入りです。ペン置きです。

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愛用の道具たち。

  机の周りは漫画道具だけではなく、私の好きなものが色々飾ってあります。

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仕事机周り。その1。ゴチャゴチャしています。

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仕事机周り。その2。バンビがいます。


編:漫画を描く上で心がけている事、ポリシーなどがあれば教えてください。

北:心がけていることは、読みやすいことです。
  女性にも男性にも、性別を問わず読んでいただけるような漫画を描いていきたいです。


編:最後に、読者の方へ一言お願いします。

北:バンビのシモキタ☆グラフィティ「TRASH」。一生懸命、楽しんで描きました。
  どうぞ宜しくお願いいたします!!


編:北沢先生、ありがとうございました!
  ただいま絶賛発売中のフィール・ヤング5月号には
  「TRASH」の番外編が掲載されています!
  清志を飢え死にの危機から救った
  米屋の娘・更沙が主人公です☆

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えっ… 翔ちゃんが更沙にプレゼント!?


気になる続きは本誌へ!
単行本ともども、「TRASH」をよろしくお願いします!!

(取材:2010年4月某日)