「羽州ぼろ鳶組」シリーズとは

 かつて江戸随一の火消として、"火喰鳥"の名を馳せた男・松永源吾。しかし、ある一件の火事をきっかけに、定火消を辞し浪人として不遇をかこつ日々を送っていた。
 そんな折、羽州新庄藩から召し抱えられ、藩の火消組織の再建を託される。少ない予算で立て直しを図ったため、鳶人足は寄せ集め、火消の衣装もぼろぼろ。江戸の民からは「ぼろ鳶」と揶揄されることに……。
 元力士の壊し手、現役軽業師の纏番、風変わりな風読みとクセ者ばかりの面子を引き入れた源吾は、新庄藩火消として再び火事場に戻るのだった。
 再建途上のぼろ鳶組に危難が訪れる、不審な付け火による朱土竜(あけもぐら)と呼ばれる火災現象が多発し、多くの民が焼け出され、火消もその命を落とす。そして、江戸三大大火に数えられる、明和の大火が起こる――。源吾らぼろ鳶組は火付け犯とその黒幕を追い詰められるか?
 時代小説の新しい旗手・今村翔吾が描く、一度輝きを喪った者たちの再起と再生の物語。

 

【全国の書店員さんから応援の声続々】

うつのみや 金沢香林坊店 小松稚奈さん
「格好良さに身震いし、興奮して身体が熱くなる、
そして心をたぎらせる小説は久々でした。
これは男が奮い立ち、女が惚れる時代小説ではないでしょうか!!」

三省堂書店東京駅一番街店 後藤里沙子さん
「ページをめくる手がとまらない、なんてよくある宣伝文句が実際におこります!
あまりにも夢中になりすぎて部屋のドアにぶつかってしまったぐらい面白いシリーズです」

丸善丸の内本店 横山みどりさん
「かっこいい!!火に立ち向かう男たちも、頭のキレる(?)勘定に厳しい(?)女も!!
人間臭さが読者の感情のすべてを持っていく。喜怒哀楽すべて忙しい。だから面白い」

うさぎや 矢板店 長嶋裕子さん
「1年前「火喰鳥」に遭遇。それから書店員として
全力「ぼろ鳶」おすすめ中。登場人物たちのまっすぐな生き様が
まぶしくて清々しい。後姿の表紙たちもいい!」