著者プロフィール/その他の既刊

小杉健治〈こすぎ・けんじ〉

一九四七年、東京生まれ。八三年「原島弁護士の処置」で、オール讀物推理小説新人賞を受賞し作家デビュー。『絆』で日本推理作家協会賞を、『土俵を走る殺意』で吉川英治文学新人賞を受賞する。以降、社会派推理、時代小説の旗手として絶大な人気を誇る。

 

 

その他の既刊

『白頭巾 月華の剣』
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時代活劇のニューヒーロー誕生!
大名家の賄賂を襲う白装束の剣士!

霧の濃い深川三十三間堂で辻斬りがあった。その直後、駆けつけたのは二人の侍。新心流居合の達人・磯村伝八郎と深川一の売れっ子芸者を連れた素浪人・隼 新三郎。二人はともに並々ならぬ剣の力量を喝破した。藩主の苦境に尽力する伝八郎と、大名家の賄賂を狙う義賊「白頭巾」という顔を持つ新三郎の、宿命の対決とは?

『翁面の刺客』
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619
情を斬らず悪を断て!
八百八町大包囲の中、旧友の仇を狙う隼新三郎

濡れ衣だった。北町同心・村山源之助の憎しみを買った直心影流の達人・隼新三郎は、町人殺しの科で鼠一匹這い出せないほどの大包囲網を江戸中に敷かれた。それは、敵と狙う老中水野忠成の差し金でもあった。絶体絶命の新三郎に今一人、翁の能面を被った謎の刺客が立ちはだかる! 息を呑む撃剣シーンと、健気に生きる市井の人々の情愛を活写する傑作時代小説!

『二十六夜待』
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600
文芸評論家・縄田一男氏激賞!
「小杉健治ならではの、"泣ける"捕物帳」

鉋職人の勘助は長屋で婚礼の送り膳を独りで食べた。娘のお千代の嫁ぎ先が大店ゆえに、祝いの席に出るのを遠慮したのだ。血の繋がらない娘と、死んだ妻。二人に知られてはならない秘密が勘助にはあった。ところが、十六年前のあの夜の出来事を、岡っ引きの市兵衛だけは知っていた……。市井に隠れ棲む過去を持つ者と岡っ引きの、情と恩讐を描いた時代小説集。(四六版『七人の岡っ引き』改題作品)