SHODENSHA
第156回直木賞候補作

また、桜の国で 須賀しのぶ

ショパンの名曲『革命のエチュード』が、日本とポーランドを繫ぐ!それは、遠き国の友との約束。

第二次世界大戦勃発ぼつぱつ
ナチス・ドイツに蹂躙じゆうりんされるポーランドで、
〝真実〟を見た日本人外務書記生は
いかなる〝道〟を選ぶのか?

世界を覆うまやかしに惑わされることなく、常に真実と共にあれ。

一九三八年十月一日、外務書記生の棚倉たなくらまことはワルシャワの在ポーランド日本大使館に着任した。ロシア人の父を持つ彼には、シベリアで保護され来日したポーランド人孤児の一人、カミルとの思い出があった。 先の大戦から僅か二十年、世界が平和を渇望する中、ヒトラー率いるナチス・ドイツは周辺国への野心を露わにし始め、緊張が高まっていた。 慎は祖国に帰った孤児たちが作った極東青年会と協力し、戦争回避に向け奔走、やがてアメリカ人記者レイと知り合う。だが、遂にドイツがポーランドに侵攻、戦争が勃発すると、慎は〝一人の人間として〟生きる決意を固めてゆくが……

また、桜の国で 須賀しのぶ

また、桜の国で

978-4-396-63508-4

■長編小説 ■四六判ハードカバー
■本体1850円+税

著者 profile

須賀しのぶ(すが しのぶ)

1972年、埼玉県生まれ。上智大学文学部史学科卒業。1994年、「惑星童話」でコバルト・ノベル大賞の読者大賞を受賞しデビュー。2010年、『神の棘』が各種ミステリーランキングで上位にランクインし、話題となる。2013年、『芙蓉三里』(三部作)で第12回センス・オブ・ジェンダー賞大賞、2016年、『革命前夜』で第18回大藪春彦賞を受賞。近著に『くれなゐの紐』『エースナンバー』など。

こんな時代だからこそ読んでほしい一冊!絶賛の言葉、続々!!

読んでいる間、祈ることしかできなかった。
途中から涙なしでは読めなくなった。

文化部記者 村田雅幸さん/『読売新聞』・エンターテインメント小説月評(12月13日)

幾重もの壁を乗り越え、これだけのスケールをもった小説
仕立て上げた
著者の構想力に心を動かされる。

放送大学教授・原武史さん/『朝日新聞』(12月4日)

今できるだけ多くの人に手にとってほしい。

書評家・石井千湖さん/『週刊新潮』11月24日号

圧巻の力作だ!
「外交とは、人を信じるところから始まる」
という言葉が重い。

ライター・瀧井朝世さん /『高知新聞』(11月6日)ほか地方紙12紙 共同通信配信

国家とは何か、民族とは何か を問う本書は、
今、世界が直面しているアクチュアルなテーマに迫っている。

文芸評論家・末國善己さん(『週刊朝日』12月23日号)

彼らの命がけの姿に何度も何度も目頭が熱くなる。

(沢田史郎さん『本の雑誌』12月号)

虐げられる人々に、自由を求める蜂起に、何もできない無力さを噛みしめる慎の姿に、何度も目頭が熱くなりました。
「ポーランドから見る世界は、過酷かもしれないがきっと美しい
印象的なこのフレーズこそ、戦争の絶望と一筋の希望を抱く人間の強さを表現したとても美しいものだと思いました。

(ときわ書房 イトーヨーカドー船橋店 小峰麻衣子さん)

国も何も関係なく、与えられた愛情、友情、行為を真摯に受け止め、たとえ、自分の身に何が起きようとも、恩義を返そうとする人々。この小説を読んで、そんな人々の気持ちが少しでも読者の心に伝わればと思います。

(ジュンク堂書店 三宮店 三瓶ひとみさん)

信じては裏切られ、なお希望を捨てずに生きていこうと奮闘するポーランド人。
尊厳を持って戦った彼らはなんと強く逞しく、美しいのだろう。

「真実と共にあれ」慎の父の言葉に、背筋がピンと伸びるような心持ちになり、「革命のエチュード」を聴きながら読んでいたら、ラストシーンで涙が溢れました。圧巻!!

(柳正堂書店 オギノ湯村SC店 山本机久美さん)

壮大なスケールの作品から聞こえてくるのは激しく美しいショパンの調べだ。
激動の時代が生み出す地鳴りと人間たちの交流が奏でるメロディが全身を駆け巡る。
あらゆる信頼関係を焼き尽くす虚しい戦争に翻弄されながらも、熱き魂を抱いた民族の咆哮と慟哭が迫真の筆致で伝わってくる。
さすが……この作家は絶対に裏切らない!

(三省堂書店 営業企画室 内田剛さん)

従来、ドイツやロシアからの視点しか知られていなかった第二次大戦当時のポーランドの刻一刻と移り変わる状況が丁寧に、日本人という第三者の目線から描かれているので中立で非常に新鮮なものだった。
共に戦う登場人物たちの友情は、とても眩しく美しかった。

(正文館書店 本店 鶴田 真さん)

とても強い人間たちの物語だった。強くならざるをえなかった人たちの友情と愛情、幸せな日常や厳しい戦いの日々がぎっしり詰まっていて、すっかり物語の中に入り込んでしまった。
あちこちの国で対立が目立つ時代、多くの人に読んでもらいたい物語でした。

(喜久屋書店 帯広店 礒野あかねさん)

本書には革命によって、絶望し、悲憤し、苦しむ人々の思いが 込められている。ショパンの名曲とともにいつまでも読み続けられる名作である。

(萬松堂 中山英さん)

第二次大戦下のポーランド、ヨーロッパ情勢がこうなっていたことを初めて知った。
世界地図から自国がなくなる経験は絶対にしたくない!

(本の王国 莨谷俊幸さん)