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黄金文庫
「いい人」をやめると楽になる
著者名:曽野綾子

2011-05-27 akkikiさん 東京都
自分の中にあったモヤモヤとした思いがこの本で言葉として表現されているような気がしました。私は物事を断定することが苦手です。なぜ苦手なのか。この本に書かれているように、一般的に善とされていることも悪とされていることも、時と状況と考え方次第で善は常に善ではなく、悪は常に悪ではない、ということだからだと思います。
また、こういう風にはっきりと本の中で言ってくれることで、私は自分にある劣等感を少し肯定し、自信が持てる気がしました。自分が考える良い要素は、普遍的に良いものではなく、自分が劣っていると考えていた要素が善となりうるんですね。
劣っている部分で誰かが幸せになってくれるなら、それもいいかも、と思えるようになった本でした。

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