2012-01-12 五十嵐典彦さん 秋田県 美術全般まったく門外漢ながら、書店で「写楽」の文字を表紙に認めただけで、田中英道著『「写楽」問題は終わっていない』をすぐ手に取っていた。
写楽については、20年以上も前に、高橋克彦著『謎の絵師 写楽の世界』を読んで、今もなおあの時の感動した読後感が消えずに残っている。だから、「写楽」は、絵の良さはあまりよく分からないながら、謎の人物と言うことで、大いに興味を抱き続けてきた。
田中先生の本は、あっという間に読み切ったのだが、写楽は北斎であるという一番の内容が、何の疑問もわだかまりもなく、なるほどと納得して読んだ。つまりこれ以外にはないと素人の私でさえ思う、実証的展開で説明されている。写楽は北斎だ。これ以外にない。
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