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| 一般書籍(小説を除く) 日本史から見た日本人 昭和編 上 著者名:渡部昇一 |
| 2012-05-12 池田 健志さん 東京都 「負ける戦争」をしてしまった原因とその責任の所在、これ等を元にした再発防止策に興味があって本書を購入した。
帝国憲法に欠陥があり、結果的に無責任体制にあった。その結果、満洲事変など政府の望まぬ方向へ進むのを止められず、米国の満洲への野心と対立する。米国の暗黙の後押しの下、中国での日本の特殊権益への挑戦が続いていたところへ、経済のブロック化が加わり、孤立した日本は止むを得ず開戦せざるを得なかった。
米国の反日的空気について詳述されていること、瀬島龍三氏の証言を引いて論じていることなど真実味を増している。只、再発防止策に関してはあまり触れられていない。
私は、憲法に内閣の位置付けを明記すると共に、憲法を時代に沿わす如く改正を促す意味から、50年で失効するなど期限を入れることも再発防止に有効だと思う。
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