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新書
「靖国」と「千鳥ヶ淵」を考える
著者名:堀内光雄

2013-08-09 梅谷康雅さん 兵庫県
今夏,サザンの新曲「ピースとハイライト」と本書の二つに魂が揺さぶられました。共に時局を鋭く衝いたものです。本書からは靖国と千鳥ヶ淵の軋轢の歴史を初めて教えられました。記述内容もバランスが取れており,全国民必読の書といえます。しかし,千鳥ヶ淵を確固たる存在にするためには,拙案ですが①明治神宮と桃山御陵に代表される神道の霊肉分離祭祀を基本に靖国は御霊,千鳥ヶ淵は御遺骨と明確に分離を表明②千鳥ヶ淵に「全一般戦没者慰霊碑」を建立③千鳥ヶ淵に賽銭箱代わりに維持管理基金箱を設置④千鳥ヶ淵参拝行事をマスコミから発信してもらう,など現実的方策を講じて,靖国との棲み分けを明確に図る必要があります。本書の出版を機に,堀内光雄先生の高邁なご意志が周知されることを切望します。

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