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「靖国」と「千鳥ヶ淵」を考える
著者名:堀内光雄

2013-09-06 KTさん 大阪府
 靖国神社については、その存在と信仰する人々に対しては敬意を持ちつつも、靖国の存在が、日本が軍国主義を強めていった頃から我国の軍人達に対し安易に死を選ばせる装置として働き、結果特攻のような馬鹿げた戦術にも寄与した面があると思えます。社側に罪はないとしても、そういった面から戦没者慰霊の代表的な施設とするより、特定の信仰者の為のものとするのが適切と思います。
 靖国に対し、真剣に考えるきっかけを与えてくださった事と、千鳥ヶ淵墓苑の誕生から現状まで詳しく教えていただき、また終始冷静かつ公平な視点で、この難しい問題について取り組まれてきた堀内氏に敬意を表します。

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