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「広辞苑」の罠
著者名:水野靖夫

2013-12-19 考えぬ人さん 東京都
岩波書店が「赤い出版社」であることは、私が田舎の中学生の頃から知っていましたから、ここの社会科学系出版物を買うときはいつも注意しています。ただ、辞典まで真っ赤だとは知りませんでした。本屋で偶然手に取って読み始めたら、調査の緻密さと論旨の明快さに驚き、一気に読了してしまいました。これから何回も読み返すつもりです。この頃は歳のせいか、本を読み始めても途中で投げだすことが多いのでこんなに興奮して読むのは久しぶりです。それにしても、著者は社会・歴史の教授でもないのに、これほど深い研究調査ができるとは驚きです。歴史界に新しいスターの誕生ですね。有名な山本七平(イザヤ・ベンダサン)氏のデビュー(「日本人とユダヤ人」)を思い出しました。
祥伝社にはぜひ続編の発行をお願いします。


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