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一般書籍(小説を除く)
「新しい日本人」が創る2015年以後
著者名:日下公人

2015-04-23 雀部信夫さん 東京都
日下さんの発想のユニークさに魅かれて、「新・文化産業論」以来の読者です。
著者のアカデミズム・巨大メディア批判に、共感するものです。現役時代に電子部品メーカーで、10年以上を地方工場から海外工場まで勤め、日本の戦後復興の一助になったと自負している小生にとって、一段高い目線から「日本ダメ論」を論じる文化人に違和感を持つのですが、その違和感が正常だと言われているように感じます。この本で、新しい日本人の出現を紹介されていますが、早速彼らの著書を読むつもりです。日下さんが何を新しいと見ているかに関心があります。また、小型原発に大きな可能性があると説かれていますが、ここにはイデオロギーから無縁な日下さんの面目躍如たるものがあります。日本が科学・技術立国以外に生きる道はないとすれば、福島原発事故という禍を転じて福にすべきだと考える小生には「原発止めろ」の大合唱は、亡国の叫びにしか思えません。今後ともご活躍を期待しています。



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