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 | 一般書籍(小説を除く)
「縁側」の思想
著者名：ジェフリー・ムーサス | 
 | 2010-03-18 gotouさん 滋賀県
日本の文化、伝統を尊重頂けるのは嬉しいものですね。感心（感服）しました。私は大工の家に生まれ、建築設計に携わりましたが、著者のように真摯に積極的に関わっていませんでしたので、最初読み始めると、自分自身の至らなさに苦しみました。途中からは、小学校（昭和初期）の当時を思い出しながら、著者の考えに『いまいち！』などと、ひとり突っ込みをしながら楽しく読み終えました。日本の伝統は今、危険な状態にあります。伝統の技は底辺に多くの名もない職人とひとりのカリスマ的美的感覚を研ぎ澄ましていく課程で精進される賜物なので、出来上がった品に価格が付く現在では、未来の巨匠を生む環境は皆無に等しいのかも知れません。今あるものを再び利用する環境が整えば伝統的な路が見えて来るのでしょうか。私には解かりません。ただ、子ども達に継続せねばならないものを伝えていくことに光があると信じます。そんな風に日常を改めて考える機会を得ました。
ありがとうございました。
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