ブックタイトル伝え残したい童謡の謎ベスト・セレクション
- ページ
- 14/22
このページは 伝え残したい童謡の謎ベスト・セレクション の電子ブックに掲載されている14ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
このページは 伝え残したい童謡の謎ベスト・セレクション の電子ブックに掲載されている14ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
伝え残したい童謡の謎ベスト・セレクション
12 ♪からすなぜなくの……、からすの勝手でしょう、とドリフターズの志し 村むらけんが『8時だョ!全員集合』で歌って40年以上経つだろうか?「なぜに大切な芸術をあのような馬鹿げたものにするのか」と抗議の電話がかかってきたというものの、子どもたちは楽しい童謡を大声で歌ったものだ。今こそ〝からすの勝手でしょう〟と歌う子どもはいなくなったものの、少なくともあのドリフで取り上げたことでこの歌の寿命が長引いたことだけは確かだ。 ただこの童謡、歌い出しの、♪からすなぜなくの……のせいなのだろうか、題名が「からすの歌」だと思い込んでいたり、「からすなぜなくの」だと思っている人が大変多い。 いやいや、この童謡の題名は大正10(1921)年の『野の 口ぐち雨う 情じよう第1童謡集・十五夜お月さん』に発表されたときから「七つの子」なのである。 そう言うとみな、「あ~あ、そうだそうだ!」と答えるのだが、「では、〝七つの子〟を出だしから歌ってください」と言ってもなぜか、♪からすなぜなくの……と歌い出せる人が結構少ない、そんな歌なのだ。 ところで、この「七つの子」の〝七つ〟って一体、からすが七歳なのだろうか? 七羽なのだろうか? これ不思議なのである。