ブックタイトル伝え残したい童謡の謎ベスト・セレクション
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伝え残したい童謡の謎ベスト・セレクション
16〝七〟を使う単語や熟語にヒントは隠されていないだろうか?〝七転び八起き〟というのがある。何度転んでも失敗にくじけず奮起するという意味で、別段、七回転んでいるわけではない。〝七皿食うて鮫さめ臭い〟も、七皿分の食事ということではなく、さんざん食べることをたとえている。〝七曲がり〟にしても、七回だけ曲がるのではない。 つまり〝七〟には何度も、さんざん、たくさん、またはいくつかの、ある程度のという意味が隠されているのだ。であれば、「七つの子」は、たくさんのひな鳥とか幾羽のからすという意味にもとることができやしないか?■ ■鍵は七五三? 同時に、野口雨情はこの「七つの子」を人間の7歳の子にだぶらせて書いていたとも考えられるのである。日本には〝七五三〟の風習が今なお残る。昔は現代のように医学が発達していなかった。薬によって病やまいが治るようになったのは、ここ数十年のことである。 からすに限らず、人間の子どもだって抵抗力がなく、病気ですぐに命を落としていたのだ。