ブックタイトル伝え残したい童謡の謎ベスト・セレクション
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伝え残したい童謡の謎ベスト・セレクション
17七つの子7歳までの子は、神様のものだとまで言われていた。神様の許もとにいつ連れて行かれてもいいほど、幼児の死亡率は高かったわけである。 運よく神の元に連れて行かれず、3歳までこの世でやっと生きられた、5歳まで育った、7歳を無事に迎えられたというお礼参り、今後も元気に成長しますようにと自分の家の近くの氏うじ神がみ様へとお参りに行くのが七五三である。7歳になれば、なんとか抵抗力もつき、まだまだ不安ではあるものの、何かがない限りは大きくなってゆける。 七五三のお祝いは、最近は満年齢で祝うことが多いが、今なお数え年ど齢しで行なう地域もある。3歳が男女、5歳が男の子、7歳は女の子のお祝いとされている。 当時、7歳の女児には帯おび解と き式という風習があった。これは、子どもの着物はそれまで紐ひもで結んでいたものを、7歳の女の子からは帯を用いるようになる。ある意味、大人への儀式なのだ。〝男女七歳にして席を同じうせず〟などともいわれる所ゆ え ん 以だ。その7歳の女の子こそが、「七つの子」に書かれた女の子のことだったのである。 でもなぜに、昔からその家の屋根を飛び回ると死者が出るやら、黒い悪魔の使いのようなイメージを持ち、さらに今では〝ゴミ荒らしの嫌われ者〟でもあるからすに、可愛い可愛い女の子などを、たとえたのだろうか?