ブックタイトル元気の源 五体の散歩

概要

元気の源 五体の散歩

1 4歩くことで気分が明るく、頭のはたらきもよくなる学校を出て十年くらいのころ。人まねで、ものを書くことを始めた。もちろんうまくいくはずがない。机に向かって、頭をひねるが、ひねったくらいでは、いい智恵のわいたりするはずがない。どうも、頭がよくない、らしい。そんな思いが頭をかすめるようになる。いやになる。まだ眠るには早いし、と思って、外へ出る。あてどなくぶらついていると、気分がかわって、忘れていたおもしろいことが思い出されたりする。三十分もすると、別人のようになる。よし、やってやろう、という元気がわく。帰って机に向かっても、うまく行くわけではないが、なんとかなるのではないか、とい