ブックタイトル帝国海軍と艦内神社――神々にまもられた日本の海
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帝国海軍と艦内神社――神々にまもられた日本の海
24る体制が作られていった。やがて神社は国家の管理下に置かれ、伊勢神宮を頂点とする国家神道が形成された。戦後、GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)により政教分離(国家と宗教の分離)が行なわれ、国家神道の体系は昭和二十年(一九四五)の神道指令により解体された。まわりを見回せば、暮らしに溶け込んでいる神道が、日常のいたるところに見られる。初詣、厄除け、初宮参り、七五三、神前式結婚式、地鎮祭など、枚挙にいとまがない。日本人にとって神道がいかに身近にあるかがよくわかる。神道に深く結びつく「船霊」船霊信仰は、この神道というものの性質に深く結びついている。いわゆるお守りとして身につけるのみならず、〈神棚〉や〈祠ほこら〉という形式で、船の「霊」をお祀りするのはなぜか。古来「船霊」を祀ってきた漁船は軍艦などと違って、実際に海に出る漁師がその建造過程を把握しているわけではない。そうなると当然、船霊=御神体として何が祀られている