ブックタイトル帝国海軍と艦内神社――神々にまもられた日本の海

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概要

帝国海軍と艦内神社――神々にまもられた日本の海

36となってゆく。軍艦模型に込められたある将兵の想い往時の軍艦に対して、戦後も魂を込め続けてきた方がいる。別べつ府ぷ市の帆ほ足あし宗むね次つぐさん(大正五年生まれ)は、戦時中は軽巡洋艦「川せん内だい」/重巡洋艦「那な智ち」/戦艦「霧きり島しま」の主砲員を相次いで務めた生粋の砲術員であった。「人に魂があるように、軍艦には艦かん霊れいというものがあると思っています。私は定年後に自宅でひとりで造園をしながら、軍艦の木製模型を四〇〇隻近く造ってきました。自宅での陳列や戦友への贈呈のほか、自分が乗り組んだ艦の守護神であった新につ田た神社(鹿児島県薩さつ摩ま川せん内だい市)・熊くま野の那智大社・霧島神宮にはそれぞれ『川内』『那智』『霧島』の模型を奉納しています。靖國神社にも一〇〇隻近く奉納させていただきました。よく『あなたの模型の縮尺は実物の何分の一ですか?』と聞かれますが、あえて正確なサイズで造っていません。その軍艦のイメージがいちばんよく表われるように、特徴をつけて造ります。